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ジル520クルーズ バンテック 




ジルシリーズはバンテックが製造、販売するキャブコンシリーズで、スタンダードキャブコンでは代表的なモデルのひとつである。
シリーズの中心に位置する「ジル」は昨年のジャパンキャンピングカーショーでモデルチェンジを果たしたが、リアエントランスの「ジル」に対し、スタンダードなセンターエントランスを持つ「ジル520クルーズ」は今年のショーでフルモデルチェンジを果たした。


ジルシリーズの他モデルは全てトヨタカムロードが使用されているが、「ジル520クルーズ」は、ベース車にいすゞエルフを採用しているのも特筆できる。
重量バランスの最適化と足回りの強化で走りのレベルを向上し、クルーズというサブネームを冠しているが、もう一つの要素は後輪ダブルタイヤ。
とかく重量化するキャブコンで走りを追求するにあたり、信頼性も向上させている。

架装されるシェルはシリーズ共通の「CSボディ」と呼ばれる一体成型のFRP製で衝撃に強く、高い安全性を誇るとされる。

レイアウトは前部に対座ダイネット、中央にギャレーとサニタリールーム、そして後部は2段ベッドで構成される。
ベッドは後部2段ベッドがメインベッドになるが、バンクベッドも持ち、ここでも2名が就寝できる。
更に、ダイネットを展開すればここでも1名が就寝でき、計5名が就寝できる。


従って家族での長期旅でも十分に対応できるが、ふたり旅での使用にも適する。
この場合は、上段ベッドを跳ね上げて1段ベッドとし、バンクベッドと後部ベッドで離れて就寝することもできる。

ダイネットはスタンダードキャブコンとしては標準的な大きさで、大人4名が着座できる。
もっとも、成人男性4名だと窮屈感は否めなく、両親と子供2名という想定と考えた方が良い。

ギャレーは2口コンロとシンクが一体になったコンビネーションシンクがビルトインされるが、横方向にスペースがあるため2口コンロの間隔も十分に使いやすい。
ただ、調理スペースがほとんどないため、本格的な調理の場合はダイネットテーブルを使うことになるだろう。
蛇口が2個付いており、ひとつは56リッターのタンクから来る生活用水、もう一つは20リッターのタンクからくる清水と区別されている。
また、90リッターの冷蔵庫が標準装備される。


ギャレーの向かいには個室のサニタリールームが配置される。
ここには電動水洗式のカセットトイレと手洗いが装備され、更に温水シャワーも標準装備。
温水は走行中にエンジンの熱交換で22リッターの水を加熱、56リッターの生活用水と混合して使用する。
熱交換式はエンジンが回っている間に、その排熱で湯を沸かす方式で、効率が良いばかりでなく、実用性も高い。


収納はダイネット上、ベッドルーム上、ギャレー上それぞれにオーバーヘッド収納が用意されており、また、下段ベッド下も収納庫になっている。

家庭用ルームエアコンも標準で装備されており、室外機は右後部、ベッド下部に美しく収納されている。
またFFヒーターも標準装備される。


電装系は100Ahのサブバッテリーを4個標準搭載。
400Wのソーラーパネルも装備されている。
インバーターは1500Wが標準装備されるので、大容量家電品も使用可能。
ただし、電子レンジはオプション設定である。

価格は1,000万円を超える上級車だけあって、ほとんどの装備は標準装備となっており、またインテリアのセンスや完成度も輸入車に負けないレベルに仕上がっている。


ビルダー  バンテック
車名  ジル520クルーズ
乗車人数 7
就寝人数 5
ベース車 エルフ
サブバッテリー ○(100Ah x4) 
バッテリー増設  
走行充電システム
外部100V入力/充電
 インバーター
大容量インバーター
(1500W)
 
ルーフベンチレーター
コンロ  ○(2口)
シンク
給水タンク ○(20+56L)
排水タンク ○(70L)
冷蔵庫 ○(90L) 
電子レンジ OP
ユーティリティールーム
ポータブルトイレ
カセットトイレ
FFヒーター
ルームエアコン
シャワー設備
温水装置
発電機
アクリルウインドウ
サイドオーニング ○(電動) 
 ソーラーシステム ○(400W)
全長(mm) 5190
全幅(mm)  2110
全高(mm)  3000
価格(万円)  1070万円〜(4WD)

2016年5月現在 (○は標準装備/OPはオプション)
価格は千円台切り上げ(税別)



ジル520クルーズの動画はこちら



2016.5.8


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